“初恋”

赤い自転車 黒髪ゆらす
眩しくて まつ毛を伏せた
君の名前は 知っていたけど
一度だって 呼べなかったよ

制服の スカーフの結び方だけで
君の心の奥を 想い描いた

この季節が めぐりゆくたびに
せつなさ ほろ苦さ
昔の僕が 顔を出す
初恋はいつ? 聞かれても
胸の内に しまっておきたい

学校帰りに いつもと違う
道を行く 君を見かけた
知らない誰かに 寄り添う君は
天使のよう 美しかったよ

噂され 傷ついた君を 見ていた
何も出来ない僕がもどかしくて

この季節が 何度めぐっても
忘れられないだろう
こんなに胸が 苦しいのは
初恋はいつ? 今になって
わかるなんて 心が痛いよ

この季節が めぐりゆくたびに
せつなさ ほろ苦さ
昔の僕が 顔を出す
初恋はいつ? 聞かれても
胸の内に しまっておきたい
×