仮面

空は忙しく明日の支度を
私ひとりだけ残していくみたいね

甘い果実よ 蜜だけ隠して
たえない涙に 明日を滲ませていくの

飾り付けた鱗をはらい落として
まだ見ぬ自分の気配感じながら
生きて 生きて 生きていく
夢から覚めるまで

傷がつくことを恐れては鎖して
暗がりの底に埋もれていくばかりね

君が差し出したあたたかな言葉に
しがみついている 色褪せないように

嵐のように変わりゆくこの世界で
染み付いた幻想を 超えていくの

飾り付けた鱗をはらい落として
まだ見ぬ自分の気配感じながら
ひとつ ひとつ 触れていく
それが終わりだとしても
生きて 生きて 生きていく
夢から覚めるまで
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