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耳を澄ましたら 聞こえる
流れる時間の一粒が
重なり合って
私の声を連れてく
東の空の方へ

住み慣れたこの街の
繰り返す 日常
それなりに楽しくて
悪くないはずで

だけど君の歌を思い出す度
忘れかけていた夢が
胸を締め付けるの

その列車に乗ったなら きっと
もうこの場所には戻れない
柔らかいベッドじゃ見られない夢
「今じゃなければ」なんて 馬鹿みたいでしょ?

白く霞む夜明けに列車は走る
地平線追い越して
溢れ出した優しい思い出のかけらを
眺めて 小さく手を振った

曲がりくねった 果てない
レールの上で
胸の奥 耳を澄ます
いつだって君の歌が聴こえてる

金色の海の向こうには
誰かと過ごした日々の灯がともる
小さなあの街が
もどかしい毎日が
大好きだったこと
今更気付くなんて

星の川をまたいで列車は走る
宇宙を結ぶリボン
忘れられた無数の物語が
虹に変わって私に手を振った

時を超えてつながるレールの上で
あの歌を口ずさむ
いつだって君が笑ってそこにいる
発車のベルが鳴り響く

そして歌は孤独な空に消える

耳を澄ましたら 聞こえる
流れる時間の一粒が
耳を澄ましたら 聞こえる
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