Her

マーマレードのトースト膝のうえ
小さくかじってる間に
色素の薄い髪をとかして
クジラのリボン 撫でてくれるような

風に吹かれた 恐ろしいかい
天井を見つめるのは
ガラスの玉ネギ覗いて
この世界と遊ばない?

夕暮れ フェンスの向こう鉄塔が燃える
シロツメクサの冠 乗せたまんま揺れる

ひそかにこの夜がずっと明けずになんて願うの
触れていたいんだ
藍色の陽だまりから目覚めることなく
寄り添っていたいの

あくびをした猫が鳴いたよ
レンガ橋の上で踊らない?
あなたの手は離さないから
くだらないと笑って

砂漠の船と片足を失くした梟
流れ星をつなぎあわせた音楽

明日にはもう鳴り止んでしまう音色だもの
響き渡れ
愛してた記憶そのもの温もりもぜんぶ
君だけのもの 君のもの

夕暮れ フェンスの向こう鉄塔が燃える
帰れない道の向こう 彼女が手を振った

ひそかにこの夜がずっと明けずになんて願うの
触れていたいんだ
藍色の陽だまりから目覚めることなく
寄り添っていたい
明日にはもう鳴り止んでしまう音色だもの
響き渡れ
愛してた記憶そのもの温もりもぜんぶ
君を愛している

あなたの手は離さないから
この世界とまだまだ遊んで
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