愛してたの

強く抱きしめてくれれば良かった
最後の涙が
心の奥滲んだまま消えなくて
愛してたの
ささやかな幸せがいまでも
絡まり合うけど
愛しさだけ残したまま時だけが
止まらずに

耳に残る声が
あなたを辿る
温もりと優しさが微熱を残して
進む時の中で
当たり前のように
重ねてた想い出を
求めてしまうの

どんなに離れたって
忘れることない
やわらかなあなたの香り
いまは記憶のなかで

強く抱きしめてくれれば良かった
最後の涙が
心の奥滲んだまま消えなくて
愛してたの
ささやかな幸せがいまでも
絡まり合うけど
愛しさだけ残したまま時だけが
止まらずに

ささいな言葉にも
笑う仕草も
どうしてこんなにも愛しくさせたの?
優しく髪をなでて
頬に触れてゆく
唇の距離だけずっと
そばにいるはずだった

かじかむ心を時が解いていく
永い言い訳も
あの日はただ
素直にはなれなくて
愛してたの
ささやかな幸せがいまでも
絡まり合うけど
戻れぬ日に
サヨナラだけ残して
進んでいく

切なさはまだ消せないほど
ただあなたが愛おしかった
いつかまた会える時にはきっと
笑えるように
×