冬の魔法

ホウッと吐いた息が白い
路地を曲がり君の部屋へ
三歩くらい前を気持ちが
先に 歩いてゆくよ

冬生まれの君と僕は
足りないもの良く似てるね
素直になれないけれど 本当は
一緒にいたいのさ

冬のうたが聞こえるよ
冷たい指 繋ぐ時
ほんの少し 握り返し
照れ笑い 隠してる 君が好き

ふたりひとつの愛にいて
暖まれるならそれでいい
冬の匂いが深くなって
鼻がツンとした

湯気の中の君が好き
鍋の魔法 ときほぐす
他愛もない 今日のことを
大げさに 話してる 君が好き
誰よりも

たいせつなことは ふたりでいること
その想いが あふれ出して
紡ぐメロディー そしてまた、

冬のうたが聞こえるよ
冷たい指 繋ぐ時
ほんの少し 握り返し
照れ笑い 隠してる
君が好き

季節が巡りゆくたびに
僕らの何が変わるんだろう?
だけど君のそばにいるのは
きっと変わらない ずっと
ずっと
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