Ama Yadori

等間隔に白く映えるマンションは
かつての憧れのニュータウンの残り香
充電は86%で止まったまま
おれはこの空に何を唄えば
軽々しい言葉 浮かんでは消えて
騒々しい喧騒 は息をひそめた
少しだけ残っていた桜も
きっと今日で全部散ってしまうだろう

開けた窓から 雨がわずかに
誰かバス待ち してる姿

退廃的近代都市に咲く一輪の花
人の目気にせずにいられるから
雨の日って意外と嫌いじゃないんだ
と君が言っていたのを思い出した
それは偶然か必然 わからないけど
久しぶりの休日は あの日と同じ雨

あれからの あれからの
ぼくらはただ
何もなかったみたいに

いつかは いつかは
本当になるかな
君の
「大丈夫」
って言葉

ビニール傘 潮風に煽られ
海岸沿い 坂道を登ってく
丘の上 海の見える大学
研究室で飼ってるベタ
増えすぎちゃったから貰ってくれないかと
君がメール 寄越したから
ビニール傘 潮風に煽られ
海岸沿い 坂道を登ってく

あれからの あれからの
ぼくらはただ
何もなかったみたいに

いつかは いつかは
本当になるかな
君の
「大丈夫」
って言葉

floatin' floatin'...
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