202

202号室 僕らが過ごした部屋
晩ごはんのメモ書きは 今も捨てられないまま

スタジオは朝帰り 君を起こさないように
濡れた枕の理由 僕は気づけなかった

改札の向こう側 去りゆく君に僕は
「また会える」なんて 「平気だ」なんて
強がってた もう戻れないんだね

さくらの花びらが 風に舞って ひらりら
この腕の痛みを連れ去って
二人過ごした部屋 君の面影ばかりが
今も染み付いたまま 離れない

202号室 君がもういない部屋
あの日のさよなら これでいいと思っていた

君が使うヘンテコな 喋り方がいつしか
うつって僕のモノになってしまった
僕の中 まだ君がいるんだよ

さくらの花びらが 風に舞って ひらりら
散るのを眺めていたのは
好きな気持ちだけで どこまでも行ける気がした
永遠を信じた 春の日

見慣れたこの街並みも
初めて二人出会った教室も
目を閉じれば まだ あの頃の僕らが

笑い合い はしゃぎ合い
君なんかもういないのに

さくらの花びらが 風に舞って ひらりら
君にあげたあのテレキャスター
二人描いた夢 坂巻の空消えてく
「ありがとう、さようなら、またどこかで」

さくらの花びらが 風に舞って ひらりら
散るのを眺めていたのは
好きな気持ちだけで どこまでも行ける気がした
永遠を信じた 春の日
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