ピンクのラジオ '95

壊れたラジオ直しに
出たくもない街に出た
ピックアップに“ガリレオ”乗せて

汚れた靴と野良犬
歩くだけで罪になる
そんな街でも ちょっと懐かしい

'91 恋して'94 逃げた俺
あの角まで追ってきた 裸足のあいつ

直してくれよ ピンクのラジオを
落書きじゃない あいつのサインさ
美人じゃないけど“シンガー”最後のプレゼント

掌のひら見せ 肩すくめ
「直せない」と言うおやじ
ビックアップのガリレオが吠える

店の壁にはTVブロック
どうやらあれはヒットパレード
思い出すよ 俺遠の夢だった

4PM その時 TVブロック 一面に
妙にきれいになっちまった
あいつが唄ってる

“LOCAL STAT10N ときどき唄うの”
せめて聴いてと ピンクのラジオを
俺に押しつけて 歌が好きだと
泣いた お前が唄ってる

'91 恋して'94 逃げた俺
唄えよ あの頃作った歌

直してくれよ ピンクのラジオを
落書きじゃない あいつのサインさ
夢を叶える魔法を 見せてくれた奴
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