夜の国道にて獣を轢く

手がかじかむ
夜のドライブ
わたしはわたしの中の獣を
殺すために走ってる

当たり障りなく生きていたいのに
どうして心は震えるのかしら
当たり障りなく生きていたいのに
どうしてあなたを殴りたくなるの

わたしはどうやらバグっちゃったみたいでさ
あなたの痛がる顔が見たいと思っちゃうんだよ
触れたい、抱きしめたい、とかじゃなくて
傷つけることでしか立ってられないの
私無しでは生きれなくなったあなたはきっと
この上なく可愛いんだろう
可愛いんだろう

こんな恋は美しくないなぁ
いつかあなたの瞳に映っていた青空を
今更思い出したりするのです
×