TRUNK

トランクを開けるたびに よみがえる二人の部屋の香りに
むせ返る瞬間
離れることは別々の香りになることだなんて
知りたくもなかった 今も

突然目を覚ます 哀しみの嵐は 心の中でまだ止まらない
あなたに創られた身体を 今日もまた持て余したまま

かすかに残る ふたりの記憶
新しい誰かに塗り替えられていますか?
迷いながら責めながら 胸のボタンを掛け違って
ふたりの未来は置き去り

突然目を覚ます 哀しみの嵐は 心の中でまだ止まらない
あなたに創られた身体を 今日もまた持て余したまま

泣き出す空には 小さな星が
私のコトバは憶えてますか?

ときどき目を覚ます 哀しみの嵐は 心の中でまだ止まらない
あなたのプライドも苦しみも 私が守るはずだったのに

この手がこの肌が いつまでも憶えてる
息ができないくらい 悲しく
あなたに創られた心を 明日もまた持て余したまま
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