グラスの底は、夜

覚め ない 終わ りの ない 夢が
僕に 今も 離れ ずに いる こと

大事な話が 届かない “理由”。
伝える 芸術がないから?

思い出した春の匂い 焼けてる赤い虹を見た

抱いてみたんだ 壊れた世界を見つめてた
抱いてみたんだ グラスの底、夜を塗りつぶす

碧い家で僕ら暮らす 寒い記録 火傷増えた
続く絵本の中で見た 落ちた街灯 すべて眠る
帰り道の地図は視線 濡れた信号 規則的な
雨を避ける止まる車 躱す表情 水を捨てて見えるの 見えたの?

描いてみたんだ 僕らが生まれる前のはなし
描いてみたんだ 廻った記憶を塗りつぶした

抱いてみたんだ 壊れた世界を見つめてた
見つけられたの?  グラスの底の僕等は、“光”
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