レプリカの限界

マネをしていた マネのマネをしていた
「中島らもになりたい」って言う君になりたかった
芥川と太宰 合法と書いた錠剤 君が大好きなそれらを
ただ必死にまとった

二回の前期で君が来なくなったことも ちゃんと鎌倉で溺れ死んだことも
綺麗だった 陽が落ちて 僕は泣いた

ヒーローが死んじゃった日 閃光みたいだった灯 でもウソでも無く
この歌も君のマネだったり
倍増していく感動 今日しか鳴んない心臓 ほら言ってたよな?
今大事なことはいくつある? どこにある?

風邪を引いていた 君がいなくなってから すべてがつまんなくなる
ひどいひどい風邪だった
独りになっていた 君そっくりになっていった
不幸せと悪行三昧で僕は生きていった

ずいぶんと空しい ずいぶんと哀しい 誰をマネてても
何ひとつ僕には残んない
ようやく分かったような ようやく気付いたような 今は今しかなく
今大事なことはいくつある?
どこにある?

僕のマネをしてる人が現れた 玉川上水に沈む勇気もなく
僕なりに君みたいになろうと思った

ヒーローらしく歌って 閃光のように光って 君にも見えるか?
僕なりに君らしくなった
倍増していく感動 今日しか鳴んない心臓 ほら言ってたよな?
今大事なことはいくつある? ひとつならある

閃光のように光って 今は今しかなく 今大事なことはいくつある?

「おう、ひとつならある」
×