一子

ふるさと捨てて この街で
女ひとりの居場所 みつけた一子
まだまだお国訛りがぬけないと
なれぬ手付きで酒をつぐ
どこか似ていた妹に

誰れ彼なしに気を赦し
ママが心配してた 酒場の一子
男にゃ ワルがいっぱい いるなんて
いってやれたらよかったが
悔いが残るよ しみじみと

兄さんみたい なんていい
いつか身の上話 きかせた一子
しくじり 涙つきもの人生にゃ
便り寄こせよ このオレに
顔をみせろよ もう一度

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