次は、九段下

おい!まだ見えているんだろう?
だいぶ遠くなったな
いつからか足が動かなくなっていた

それでも見つめて 目をそらさずにいた
もう一度歩き出せるときまで

あぁ誤解されたくはない 嘘もつきたくはない
僕だけに聞こえる歌声は
時の流れから 置き去りになってた
お願いだ 歌わせてくれ

届け 届け 君に届けたくて
届け 届け 僕に聞かせたくて

あぁ過去は消せやしないその通りだけど
覚えててほしいことは忘れないでよ
知らないことは思い出せないけどそんなに昔のことじゃないだろう

悔しくて眠れなくて
そんな日もやっぱ歌って
不安や迷いをこの身に刻んで
明るくて少し暗い曲を作り続けて
ふりかえるとギターの音が今日も鳴った

鳴った

誰にも言えないそんな気持ちを
歌詞にもできないそんな気持ちを
どうやって君にだけ伝えられるだろう?

届け 届け 君に届けたくて
届け 届け 僕に聞かせたくて
届け 届け いつか見た夢まで
届け 届け いつも見てる夢へ

時代遅れの小銭をもって
地下鉄に乗った片道切符
降りる駅まであとどれくらいだ
陽の目を見るまであとどれくらいだ

届け
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