じょんがら挽歌

船も見えない 鴎も飛ばぬ
波は砕けて しぶき飛ぶ
すすり泣くのは 未練か夢か
ぐずる海鳴り じょんがらか
風 風 風 風 風よ吹け
風花 風舞い 風波 おまえが 呼んでいる
今も好きだよ 死ぬほど好きさ
男じょんがら 風挽歌

無駄にさせたね 女の春を
詫びて済むよな ことじゃない
ひとり酒場で 地酒をあおり
胸のじょんがら ひとり聞く
雪 雪 雪 雪 雪よ降れ
雪雲 雪空 雪暗(ぐ)れ おまえが 遠くなる
涙投げつけ 恨んでおくれ
男 身を引く 雪挽歌

雪 雪 雪 雪 雪よ降れ
雪雲 雪空 雪暗(ぐ)れ おまえが 遠くなる
命震える 想い出凍る
男じょんがら 雪挽歌
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