おんな鳶

形(なり)は男で なかみは女
足場 棟上げ 鳶仕事
命かけるは 何処も同じ
親をひきつぐ 襷帯(たすきおび)
女ごころは 胸のうち

呑めぬお酒に 呑まれて泣いて
忍の一字で 超えた夜
うしろ向いたら 世間が嗤(わら)う
陰で励ます 情け声
背中後押し きずな糸

西へ沈んだ 御天道様は
光る朝陽で また昇る
恋はちょっぴり 女の隅に
惚れた道なら 運命(さだめ)なら
希望(のぞみ)一筋 おんな鳶
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