渋谷通り雨

道玄坂を 上(あ)がるたび
忘れた恋が 下(お)りてくる
ひとつの傘に 寄り添って
行(ゆ)き交(か)う人に まぎれゆく
あの店も あの路地も 今はない
想い出だけが 濡れている
雨 雨 雨が降る 百軒店(ひゃっけんだな)に
雨 雨 雨が降る 渋谷通り雨

宇田川町の 路地裏で
訳(わけ)さえ言わず 別れた日
師走(しわす)の街は にぎわって
流行(はや)りの歌が 流れてた
愛しても 愛しても 愛だけじゃ
生きられないと 知りました
雨 雨 雨が降る あの日と同じ
雨 雨 雨が降る 渋谷通り雨

ひと昔 ふた昔 過ぎ去って
想い出だけが 濡れている
雨 雨 雨が降る ハチ公前に
雨 雨 雨が降る 渋谷通り雨
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