愛を教えてくれた君へ

聞こえていますか 僕の声が
大切な人はもういますか
遠いようで案外そばにいるよ
君には僕が見えないんだろうけど

忘れないで なんて言えば君は困るだろうから
忘れていいよ なんて最後まで強がった
気付いてほしいよ って今さら伝えたら
やっぱり困った顔して笑うかな

今の日々を愛さないで
そこには僕はいないんだよ
何気ないことが幸せだったって
当たり前でしょ
もしも願い叶うのなら
となりで笑ってくれるのなら
愛を教えてくれた君とまた
もう一度会いたい

歩き方も話し方も
あの頃のままで変わらないね
でもなんだかちょっと君の顔が
大人びて見えて胸がきゅっと痛むよ

別れが来ることをはじめから知っていたなら
おはよう ありがとう ごめんね おやすみを
もっとちゃんと言えていたかなって
後悔しているよ
伝えたい言葉で溢れてる

今の君に触れてみたい
この手で強く抱き締めたい
君がいないこの世界から今日も
名前を呼ぶよ
まぶた閉じればいつもそこに
愛しい日々が蘇るよ
涙色濡れた思い出さえも
切なく煌めく

空の色や街の音が変わっても
想いは消えずに残ってゆくんだね
だからせめてこの声が届いてほしいよ
君へ

今の日々を愛していて
そこには僕はいないけれど
同じ時代(とき)を共に生きていたこと
忘れないでいて
もしも生まれ変わるのなら
僕らが笑い合えるのなら
愛を教えてくれた君とまた
もう一度巡り会いたい

愛を教えてくれた君へ
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