ゆらり

ああ 君の瞳に全て奪われたまま
ただ風に 心 ゆらりゆらゆらゆら

退屈が止まらなかった
寂しかった街角の午後
温もり分け合って寄り添う君と誰か
街路樹の陰に隠れ目まいを殺して

確か今夜は逢えない約束だろ
木枯らしは雪混じり 僕を惑わせているよ

ああ 君をこの手で強く抱きしめたいけど
ただ風に 心 ゆらりゆらゆらゆら

気の進まない服も着た
気の進まない映画も見た
君を愛していた その笑顔好きだった
人ごみでも気に留めずに口付けくれたろう

僕の愛したあの長く美しい
髪を突然切った それは奴のためなのかい

ああ 何もいらない 語り尽くせないほど
ただ風に 心 ゆらりゆらゆらゆら

そう君を あの時君を
おもいきり叱ってたらもう一度やり直せてたかい

ああ 君をこの手で強く抱きしめたけど
触れる唇に愛の香りはもう無かった
戻せやしない 居場所もないまま
ただ風に 心 ゆらりゆらゆらゆら

風に 心 ゆらりゆらゆらゆら

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