筍と鹿の国

青々と茂る 竹藪の間 幻を見たの
春のうたを聞いたから

清涼な風と 根を張り巡らせた
この土の強さ ぼくらは守られている

今日もこんなに 影が色濃い
朝日を浴びた群れは何処を目指すのか
ぼくらは守られている

かつて我はこの国の王
弱い か弱いものたちに
危険が及べば
年老いた我が身を捧げよう
静かに
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