休日の歌

いつも すれちがいの
ふたりのスケジュールが
なぜか
今日に限って
ぽっかり 空いてしまった

どこかで待ち合わせて
あきらめかけてた
映画でも見ようよ
それとも
運河沿いを 散歩するのも
いいかもしれない

電話の むこうの
君はまだ 眠そうだけど
なにか しようと思えば
なんでも できる気がする

雨があがった後の
きらきら光る 朝の坂道に
君はまぶしげに 目をこすりながら
ウチのドアを叩いたけれど

どうせ 明日になれば
覚める 夢よねと
君は ほんの少し
不機嫌な顔をした

いつも いつも見慣れた
窓の 景色が
いつの いつのまにか
緑に包まれていて

なにか しようと思えば
なんでも できるような日
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