哀愁のブエノスアイレス

カテドラルの鐘が鳴る
夕映えの街角
聖歌隊の少年の声も風になる

もう二度と帰らぬ
宝石の日々から
君の影が石畳を駆けてくるよ

時の河を流されてゆく
まぶしすぎる心たちさ
愛に生きる怖さ知らぬ
まぶしい青いダイヤモンド

もうあんなに人を切なく
想って泣くこともないよ
あれがたったひとつきりの
愛さ 最初で最後の
哀愁ブエノスアイレス

夏が見せる夢も消え
ありふれた男に
変わり果てるこの頬を そこから打ちなよ

街の灯(ひ)って 涙
燃やしてるみたいさ
悲しさとか くやしさとか 集めながら

叶わぬ夢ばかり見てたよね
いまもあの日の声がする
星の下の窓明かりの
哀しい色が瞳(め)にしみるよ

君の名前そっと呼ぶのさ
天使たちに訊くみたいに
汚れ知らぬ頃の恋が
僕に生き方を問う
哀愁ブエノスアイレス

時の河を流されてゆく
まぶしすぎる心たちさ
愛に生きる怖さ知らぬ
まぶしい青いダイヤモンド

もうあんなに人を切なく
想って泣くこともないよ
あれがたったひとつきりの
愛さ 最初で最後の
哀愁ブエノスアイレス
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