傘を差したままの心

青信号を待てなくて 通りを横切ると一筋の
クラクションが ビル街に 響いてく
最後のセリフを噛んで 君はぼくを背に
地下鉄への 階段を すたすたと降りて行く

嘘をつくのが許されるのなら
君に会いたくはない
とっくにやんだ 雨に気づかず
傘をさしたままの心

君の返事も待てなくて 次に何を言おうか考える
時間も 無駄になる 恋である

嘘をついたら 嘘になるから
手の施しようもない
つたう涙の 雨が降る街に
傘をさしたままの心

嘘をつくのが許されるのなら
君に会いたくはない

とっくにやんだ 雨が降る街に
傘をさしたままの心
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