ラスク

深いスモークが
頭痛を誘ったあの日
ささくれた指が
うつむいて井戸を掘り進める
雨であふれて
削れる ばかり
可哀想だとは誰も言わない
カバンのラスク
割れていた昨日

ケージ その上に
罠みたいに 欠けたラスクプリーズ
どうにかしてよ
綺麗にしていたい
場違いなダンス繰り広げられる
デイジー咲くフロアー
共犯者の胸は踊る

奴隷に なる前に
粉になって 消えるラスクに
重なる気分
短い夢を
割れた木の端が突き刺して
終わらせる
Baby 笑うのは
静かな悪意の中だけ

冷徹な顔をしてる
いつも
深い静かな
黒いナイロンの森の中
そこでいつも

照りつけるのに
見えなくなる時に
何度だって
浮かび上がる幸福
街の中へ
消えていく君が
今ここに
今ここに いて欲しくて
×