おかえりさよなら

青い壁の前に浮かんでる影。消えない傷は白く濁っている。
夢だったあの朝見た笑顔には少しの光と嘘を混ぜてる。

忘れかけてた冷めた道路とか、あの頃の公園の匂いとか。
雨の音が隠してるの、色も景色も写真もぼかして。
ふかくふかく息を吸い込む。

おかえり さよなら 明日もまた祈り続けて。
おかえり さよなら いつまでも叶わないの。

電話から聞こえる街の声は、遠い昔のバスの音のよう。
白い服が風に揺らいで過去も言葉も全て薄れて、
遠い遠い朝を迎える。

おかえり さよなら 明日もまた繰り返すの。
おかえり さよなら いつまでも変わらないの。

叶わないの?
変わらないの?
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