蒼いメモリーズ

昼下(ごご)の劇場にぽつんとひとりで
あなたが待ってた
背後(うしろ)から見ると少年の頃の
面影があるね

声をかけずこの場所で
あなたを見ていたい……
何故ひとを好きになるのかな涙の隣りで
背中に聞いてみたそっと

紙コップふたつ大事にかかえて
スクリーンを見てる
あなたがとっても懐かしくなって
涙があふれた

愛を乗せた蒼い船
「何処(どこ)へ流れてくの」
二人声あげて追いかけた
遠い岸辺で
あなたが振り向いて微笑(わら)う

好きだよって打ち明けた
あなたがにじんでる……
二人並び投げた小石が
時間(とき)の川面で
まぶしく水を切ってゆくね
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