雨上がりのまほろばで…

あなたは覚えていますか?
あの日流した涙と
泥濘む道に降り続く切ない雨音
ひたむきに明日を信じて
歩いてきた足跡は
どんなに時が流れても消せはしないでしょう

さよならさえも言えないままで
去りゆく友の潤む目が離れない
背負いきれない野心と理想
胸に抱いて駆け抜けた一途な青春

止むことのない悲しい雨が
ずっと今もまだこの頬を濡らしてる
儚く散った幾多の物語は
そっとその太刀に祈る時
永遠に終わることはない

あなたは覚えていますか?
あの日溢れた涙と
故郷の景色彩る葵の花びら
悲しみを知りすぎたのか
夢を見過ぎていたのか
運命という言葉では計れはしないでしょう

誇り高く散りゆくことで
鮮やかに咲く花であれ尽きるまで
出逢いと別れ幾度も重ね
同じ季節駆け抜けた名もなき青春

あの坂道を登りきったら
きっとその先のまほろばでまた逢おう
時の流れに呑まれた物語は
そっとあの空へ祈る時
それぞれの胸に刻まれる

止むことのない悲しい雨が
ずっと明日へとこの心進ませる
儚く散った幾多の物語は
そっとその太刀に祈る時
永遠に終わらない

あの坂道を登りきったら
いつか雨上がり まほろばでまた逢おう
時の流れに呑まれた物語は
そっとあの空へ祈る時
それぞれの胸に刻まれる
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