離さないで

歪んだ僕の見る 最後のシーンはきっと
去り行く君か 孤独を知る僕だろう

雪の上を裸足で歩くような
鈍い苦痛にすら 温もりを感じ出すはずさ

今さっき君がばら撒いていった言葉は
僕の居場所さえも奪ってしまう程で

必要以上に静まり返る部屋
鳴り響く時計の針 二人を遠ざけてゆく

あぁ神様
素直になれずにいるもう一人の僕を眠らせて

「離さないで」
この胸に抱きしめて
もう二度と見失わないように
この歌が 今 僕に届くなら
早く 気付いて

歪んだ僕の見る 最後のシーンはきっと
去り行く君か 孤独を知る僕だろう

悪い結末はリセット出来てしまうゲームみたいに
現実はそう簡単に出来ちゃいない

あぁ神様
高まりを増す僕のこの鼓動に 勇気を注いで

「思い出して」
手を繋いで笑いあった 柔らかな日々を 二人を
今すぐにこの部屋を飛び出せば
まだ間に合うはずだから

×