コーヒーと君と僕

駅前の店で飲んだ たった2杯のコーヒーが
今思えば君と僕の最後のデート

「こうして二人で会うのは これで最後にしましょう」
「それがいい」と理性が勝った僕の返事

友達にしては 仲が良すぎて
恋人にしては 味気なくて
そんな時間が 君を傷つけてきたんだ

さよならを君が言えないように
冷めきってるコーヒーに時間をかけて
大人げなくても 格好悪くても
ただ君と もう少しだけ側にいたかった

僕にさえ気付かれまいと
この心はゆっくり動いてたんだろう
間の悪い自分を 少し恨みながら
その時僕は 初めて君に恋をした
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