ホワイトランド

見て 来た道と帰り道が まるで違う景色
降り積もった雪のせいにして
心 躍らせた

何故 来た道を帰り道と
いつから言えないんだろう 降り続いた雪のせいにして
心 凍らせた

躓いた彼奴の為に世界中の歌も響かないから
誰かにとってナイフみたいな歌も
今 歌いたいんだ

星座の中を走る夜汽車 汽笛を不器用に鳴らして
大袈裟な事じゃなくていい
そういう夢をまた見よう

まだ 毎日に擦れながら僅かにある光
辿り着いた街のせいにして
それは守られた

振り向いたら さっきまでの未来図が幻になりそうで
ただ我武者羅にやった彼奴の為に
今 歌いたいんだ

気付いたら前よりずっとずっと 正しく笑えなくなっていたって
引き換えに手に入れる明日は
そういう自分も愛してくれるよ

また笑い合って
また笑い飛ばそうよ

歪な轍
今も残っているよ
車窓に向かって降る雪が
無数の星屑の様だ

ヘッドライトが照らす 毎日を溶かして 躍り出す 心
その中に閉じ込めた景色を時々は思い出してよ

星座の中を走る夜汽車 汽笛を不器用に鳴らして
大袈裟な事じゃなくていい
そういう夢をまた見よう
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