溶けた銃口

不必要な言葉に耳を塞ぐから必要な
言葉を聞き逃してしまったんだろうな
あの夏が過ぎ去ってやっと白くなった吐く息と
共に見える言葉でようやく気付けたから

唯一の救いだった君に渡したあの7インチが
有線となって街の隅から聞こえた
あぁそうだった、この旋律は笑い合えて泣くこともたやすい
自由気ままなものだった

2000年前も今も乗せて

置いてきたあの季節や光景や、
あの星は時代を超えて遊泳し続けているんだろう
ただ溶けた銃口はもう二度と戻らない
君を撃ち抜いた重みは変わらない

あなたがいい 変わらない
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