帰り道

ランドセル背負った餓鬼は
歳を重ねいつしか大人へと
周りの目気にしながら
誰の目にも見えぬものを背負って

赤とんぼ追いかけては
虫取り網片手に泥まみれ
今は時間に追われて
虫の知らせ、知ったことか、汗まみれ

あぁ…懐かしい
あぁ…思い出よ
あぁ…いつまでも
あぁ…消えないで

帰り道ガラスに映った
疲れ果てた顔を睨めば
夢は必ず叶うはずと
少年時代の僕が言う
今日もよく頑張りました
灰色の夜空に浮かぶ月
明日を照らす

心は置いてけぼりで
季節だけが何度も巡り行く
焦る気持ちを殺して
明日こそ1ミリ前に進め
×