母は僕を産んだ

母は闇で僕を産んだ
でも僕の魂は
天使のように輝く
けれど僕は闇にしか棲めない

母は教えてくれた
登る朝日見ながら
僕をそっと抱いて
空を指してこう言った

あそこから神様は
熱と光をくださるの
生きとし生けるものたちは
皆いただくの その愛を

ああ 片隅の地に生まれ
強い熱に耐えるさだめ宿命
悲惨な顔はその熱を
遮る雲

熱に耐える術 学ぶと
雲は晴れ 神は言う
おいで 黄金のテントをまわれ
子羊たち

母はそう話した
だから天使よ 聞いて
光と闇を越えて
神のもと 集うとき
僕が雲を作ろう
君は神の膝でお眠り
ようやく僕らは なれるはず
真の友だちに

闇が呼ぶのはクリスティーヌ
雨粒も君のよう クリスティーヌ
君だけだった
春へいざなう風 岩を穿つ波は クリスティーヌ

胸にあふれるクリスティーヌ
君の歌が響くよ クリスティーヌ
仮面の下に
君のたおやかな魅力と気品が クリスティーヌ

僕に背くならば
誰にも渡すものかクリスティーヌ
罪があるなら愛という名の無実だ
渡さない 誰にも
愛しながら君を呪う
愛して 呪って 愛して
ああ クリスティーヌ
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