はじまりの季節

道ばたで見つけたのは 南への矢印
いつまでもここにいても届かない気がしたよ

あいかわらずの一日が
そびえ建つビルの間からこっちを見てる

この街を忘れないように心に焼きつけたら
急がなくちゃ 行かなくちゃ
終わらない旅がはじまった
近づいては遠ざかる日を想いながら
どこまでも歩いてゆく

待ち伏せて吹いた風に 背中を押されながら
温もりのひとかけらに 後ろ髪をひかれて

彷徨うように過ごした日々
放射状に広がった道路に沿って消えたよ

この気持ち忘れないように 指先で書きとめたら
急がなくちゃ 行かなくちゃ
終わらない夢がはじまった
手にしては失うもの 求めながら
どこまでも歩いてゆく

この街を忘れないように心に焼きつけたら
急がなくちゃ 行かなくちゃ
終わらない旅がはじまった
近づいては遠ざかる日を想いながら
どこまでも歩いてゆく
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