火花

生きる意味を探してたら
いつしか暗闇にぶつかった
もう自分すら見えないけれど
その分耳をすませた
遠くのようで近くに響く
足音が聞こえる
僕と同じように迷った
君を見つけたんだ

鉛のような孤独をぶつけ合って
起きた火花が
忘れていた僕らの顔を映し出した

人は人に見つけられて
初めて自分を知るんだろう
知りたくもない弱さすら
行く道の長さすら
でも同時に気づいたんだ
微かな火花が照らす足元
僕はそれを目印に
一歩を踏み出してみたんだ

70億に届く光
僕には眩しすぎた
一瞬だけど僕らだけの
光と闇を見よう

ざらりとした心をぶつけ合って
起きた摩擦で温めあった
火傷の跡を作りながら

人は人に見捨てられて
初めて自分を知るんだろう
小さな愛の大きさも
失って気づく愚かさも
だから僕は目の前の
君を見逃したりしないように
何度も声をあげるから
受け取って欲しいんだ

ぶつかって 繰り返して
互いに小さくなっても
その火花で火を灯そう
灯し続けよう

人は人に見つけられて
初めて自分を知るんだろう
ひとりでは生きられないと
それは弱さじゃないと
だから強がんなくていいよ
汚さだって聞かせて欲しいよ
君と灯すこの世界を
ずっと見ていたいんだよ
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