こわかった

雪が飛び降りていく「紅く、咲かせた!」
移り変わりが こわかった

はやすぎる心音に 置いて行かれる
“沈黙が欲しいのは?”

哲学が解けていく 世界の地図だ
秘密を注いで

待ち合わせを話した
“生きたい”と、思った

移り変わることが 正しさを少しだけ 抱きよせるから
あの頃から進んでいた おなじ歩幅の中 歩んで行く今も

夢は重ね塗りした “理由の理由”
「次は、何色を塗るの?」
ほんとうは 止まり続けるものが無いから こわかった

途絶えて離れていく 一つひとつずつ 塗った色を落とす
あたらしい種を蒔いて おなじ自分をみて 心をえらぶよ

「溢れている空に 対えるか」
約束した

通り過ぎていく 待ち合わせ場所を
「また、どこかで会えたらいいな!」
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