風になって

他人想いの優しい君だからこそ 僕はとても心配です
君が自分を責めて隠れて泣くのも 君らしいと言えばそうだね

風が笑ったら 木の葉もクスクス笑い出して
木漏れ日が 降り注ぐだろう

だから風になって 君の頬をくすぐった
君を笑わせたくって 君の笑顔見たくって
いつもそばにいるよ 姿形はなくったって
見えるものが全てじゃない だから信じ続けていて

今君に伝えられることがあるなら 『ありがとう』
そう伝えたい
君がフッとついた溜め息もやがては
気流を生んで 優しい歌になる

風が笑ったら 小鳥もチィチィ笑い出して
希望の声が こだまするだろう

だから風になって 君の髪をなでてみた
君を喜ばせたくて 君の笑顔見たくって
いつもそばにいるよ 姿形はなくったって
絶えず鼓膜を叩いて 背中を押していくから

人の 脆さを目の当たりにした時
人は 自らの何を変えられるだろう?
ただ ただ 目の前に残された未来を前へ そう前へ
進むしかないさ そうだろう?

だから
僕は風になって 精一杯笑っていく
この世のものの全てが いつも笑ってられるように
そしてこの歌を乗せて 君の元へ届けていく
君が淋しくないように いつも僕は歌ってるから
×