道~大船渡線~

黄金色の稲穂が 実りを告げる季節は
赤とんぼが空染める 街中がキャンバスだね

一両きりの列車が 港を離れ走るよ
連なる室根の山越えて
ゆらゆら揺られて 夢を見た

一年 三百六十五
おなじ日なんてなかった
いつでも僕らを見送ってくれた
また、おいで と

行き交う人のなかには 杖をついてる お婆ちゃん
ひ孫の帰りを待ちわびて 最寄りの駅へ迎えにゆく

大きな荷物を抱えた 若者たちは手を振る
家族がどんどん遠のいて ドアの隅っこで泣いてたなぁ

一年 三百六十五
おなじ日なんてなかった
いつでも僕らを励ましてくれた
大丈夫 と

一年、三年、十年後
未来の日々を願うよ
ありがとう おめでとう さようなら
また明日 いい日になれ

一年 三百六十五
おなじ日なんてなかった
いつでも僕らを乗せて繋いでく 故郷まで

あぁ 故郷まで
×