長良川舟唄

流れゆく 川の水面(みなも)に
降っては消える 細雪
夏の鵜飼いの しあわせが
噂ひとつで 壊れるなんて
知らなきゃよかった 恋の裏
舟唄聞こえる 長良川

かがり火を 水に映(うつ)して
ふたりが燃えた 夢一夜(ひとよ)
死ぬの生きるの 嘆(なげ)く日を
誰がわかって いたのでしょうか
愛(いと)しさ憎(にく)さの 旅の宿
夜更けて木立(こだち)の 蝉しぐれ

夏帯(なつおび)を すすり泣かせて
解(ほど)いたあなた 水鏡
女いのちの 黒髪で
男ごころを つなぎたかった
今では独(ひと)りに 戻れない
流れの舟唄 長良川
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