初秋

金木犀(きんもくせい)の香りにさそわれて
あなたの姿さがしていました
あの頃に戻れたら 私はもう一度
かわいい女になります
耳もとでささやくような秋の風
これからこれから寒くて長い
冬が冬が来るのですね

何度季節を過ごしたのでしょうか
私の時間は止まったままです
もしもやり直せたら 私はもう一度
素直な女に戻れる
今でも覚えている腕のぬくもり
これからこれから心も凍る
冬が冬が来るのですね

あの秋の日からずっと あなたがそばにいたら
これまで毎年あたたかい
冬を冬を生活(いき)たのでしょうか
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