傑姫来たりて華恋に躍れ

透徹の世界戦
触れた刹那 過るは
紺碧の共鳴者
潜在に秘めたる 春を起こして

初めての感情を
壊さぬよう抱きしめて
守り抜きたい人のために

長い髪が風に乱れても
気にもかけずに抗った日のこと

朱く返る飛沫を見慣れても
何も思わぬ 冷たい瞳(め)に

映りこんだ横顔が 曇り空を晴らす様に
自問してた存在を 認めてる気がして

初めての感情が
ひとつ芽吹いて わたしが始まる

護れないものがある
その気持ちで強くなる
守り抜きたい人のために

頬を撫でる風に目を伏せて
夜にこの身を任せて 呼びかけた

「わたしは誰」「何をしたいんだろう」
鳴音しそうな自我 抑えて

あなたの声が聴こえる
何もない心の中 響きわたる温かさ
言葉にできなくて

黎明に駆け出して
昨日までのわたし 飛び越えてく

巡り逢う偶然を 必然へと塗り替えて
共に添い遂ぐ人のために

まだ知らない日々を(胸に)
高鳴る鼓動 そっと
あなただけ 聴かせたい
これからを刻む律動(リズム)を

初めての感情が
ひとつ芽吹いて わたしが始まる

透徹の世界戦
運命を越えてゆけ
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