それぞれの悪路

ガランとしたバスに乗って
冬枯れを抱えて
くたびれたシート
くたびれた君の声のことを想う

過ぎてゆく時間と
折り合いがつかなくて
頭の中ではオンボロ飛行機が往く
何処へ急ぐ?

ああ この窓から
君の街が見えたらいいのに
ああ きっと違う道だってあったな
雲の切れ目 見つけたいのに

それぞれの景色 それぞれの悪路を行く
何を惑う? ああ!

通信も燃料も切れそうだ
疲れ切った僕の飛行士といつか会えるかな

ああ 全て捨てて 君のそばで眠りたいのに
ああ 僕の知らない夜を待ってる
君のそばで眠りたいのに
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