茶柱

揺れてる茶柱
何となく

見つめて咳した
ひとりごと

子供の頃なら
ただ泣いてごまかせたのに

ずっと剥がせずにいた心の瘡蓋
ゆっくりとふやけて
いつの間にか
消えてくれたら

揺れてる茶柱
何もいらないはずなのに

静かな言葉が
何となく

伝わる気がした
暑い夜

重なる火花が
煙の中で揺れていた

ずっと変わらないと信じてた心は
ゆっくりと擦れては重ね塗り
傷は消えても

揺れてる茶柱
何もいらないはずなのに

君の夢も見たくないのに
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