pink

「水色と黒との間がオレンジって何でだろうね」
午後5時の空見て電話を掛けてきた君が言う

「会いたくなったから来て」と
何ら予想外でもない事を言い出されても
「はいはい」と面倒そうに
予定を切り上げる自分のダサさに笑う

散々なわがままに振り回されたって夜に
言う事聞かせてしまえば良いし
曖昧な関係
愛がどうとか面倒なこと
言い出さないところが好きさ

雨のち晴れみたいな事が世の中多過ぎる
最後は笑えるって言われてもね
それまでは憂鬱だなんて身が持たないわ

何者同士なんだろう
その憂鬱を避けて出来た僕らの関係は
灰色の空の下で僕らは相変わらず手を繋いで笑う

やんわり愛が芽吹けば摘み取り見て見ぬ振り
おかげで苦しむ事も無い
今まではそうやって冷めてようとしてたけど
少しの苦しみくらいなら良いかな

夜が明ける頃、君のいびきでいつも起きて空を眺めてる
きっと君は知らないだろう
空がピンク色にもなるっていう事を

散々なわがままに振り回されたって夜に
言う事聞かせてしまえば良いし
曖昧な関係
愛がどうとか面倒なこと
言い出さないところも好きさ
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