からっ風道中

やけに風が 風が 吹きつける
肩に重たい 振り分け荷物
浮世双六(うきよすごろく) 賽(さい)の目(め)まかせ
足のむくまま 中山道(なかせんどう)
木曽路娘(きそじむすめ)に あばよと手を振る 旅鴉(たびがらす)

おれの国の 国の 名物は
浅間三筋(あさまみすじ)の たなびく煙(けむり)
からっ風だよ 合羽(かっぱ)があおる
空で鳶(とんび)が 輪をかいた
信濃追分(しなのおいわけ) あばよと手を振る 旅鴉

おっと泣いちゃ 泣いちゃ いけないぜ
可愛い娘(むすめ)が 見送る峠
行けば藪原(やぶはら) 妻籠(つまご)の宿(しゅく)か
夢であの娘(こ)が 追いすがる
馬篭峠(まごめとうげ)で あばよと手を振る 旅鴉
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