Twilight of the dolls

ガラスになった町では
夢見るように変異した歪なハートの器は
星の記憶に耳を塞ぐ
目まぐるしい色彩
パペットは笑みを浮かべて
理解できない気持ちの流れに首を傾げて操る
切れない糸に絡み憑かれたままだね
踊るウサギだけが寄り添う
いつかの夏
枯れてうつむく向日葵に少女は未来を 願わない未来を
蒼ざめた馬の冷えた吐息
火の海に静かなる希望を 絶えない希望を
変だ 壊れているのに

茹で上がるカエルが鳴く
最後の大合唱が今
焼ける木の上で足をぶらりと呑気に聞いていたら落ちた
ほらね また一つになって眠りにつく
次は誰が箱を開けるの
いつかの冬
雪に埋もれる花々に少女は恋慕を 叶わない恋慕を
冥府へ導く絶死の声
凍てつく地に生の温もりを 優しい温もりを
変だ 壊れているのに

いつかは自由に夢を想い触れられない糸を断ち切る
悪い子になりたい
苦しみも悲しみも真似て あの時に知った感情に照らされる日を
今 生まれ変わる
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