タイムライン

いつもの公園 ちょうど5時の時報
鳴り渡る空は 真っ赤な夕暮れどき

ボール追いかけて 遊ぶ子供たち
見守る親たち 自転車 子犬 木々

平穏であれたら そんなことを願う
陰影の濃淡 映画のようで

歌がきこえてる ささやかにゆれる
歌がきこえてる それぞれのタイムライン

「今 空 すごいよ」 出先から届く
あの人の写真 真っ赤な夕暮れどき

タイムライン上には あちこちの町の
ちがう空模様 ピンク グレイ 群青

嬉しいタイミングに 救われたりしてる
陰影の濃淡 浮かんで消えた

歌がききたいの ささやかにゆれる
歌がききたいの それぞれのタイムライン

いつどこでなにが起きるか わからない世界の果て
パラレルに日々はつづく つづける を つづけてゆく
広がるこの空の下 わたしもここにいるんだって思った

家々 公団 町の灯がともり
鳥たちも 人も 家路へむかい出す

あのひとつひとつに 日常があって
わたしの知らない 物語があって

どんな風に出逢い どんな風に別れ
どんな風に今を 見つめているんだろう

またねと手をふる 人びとの影に
葉桜そよいだ 紙吹雪のように

歌がきこえてる それぞれのタイムライン
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