湊みれん

泣いて見送る 桟橋は
星もない港町
あなたいなけりゃ どうにもならない私です
行かないで 行かないで
呼んでみても届かない…
待ちわびた長さだけ 髪を切って
忘れたのに 別れたのに
あなたに 追いすがる

夢を見たのも 燃えたのも
私だけ ひとりきり
潮の匂いが せつなく流れるあの部屋で
叱られた 叱られた
お酒飲んで 眠るくせ…
想い出も むせび泣く こんな夜更けは
恋しながら 怨みながら
あなたに 追いすがる

みなと祭りも とおに過ぎ
あえの風 吹く季節
あなた聞かせて 優しい言葉を もういちど
行かないで 行かないで
北の空は 冬景色…
こなごなに砕け散る 女ごころが
雪に凍え 波にちぎれ
あなたに 追いすがる
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