あまりかぜ

足りないものなんか数え切れない程ある
ひとりぼっち大きな穴ぼこに手を焼いて
探しながら歩いた惰性で靴紐につんのめって
うつむいて歩いた顔を上げたら違う世界になってるように
バカみたいに

現実だよ いつか触った小さな胸は
あの娘は気にしてたけど柔らかくて温かい

僕だって気づいたこの場所が世界のすべてだって
僕たちは話したこの場所から世界は広がっていくって
バカみたいに ガキみたいに
バカみたいに ガキみたいに

風が吹く 風が吹く
はらりのふう

あんなに欲しかったのに今はもう要らない
ふたりぼっち大きな穴ぼこに君が居る
立ち止まり汗ばんだ身体を軽く風にさらして
極楽のあまりかぜ 小高い岡の木影にすわった
笑ってた バカみたいに
はらりのふう あまりかぜ
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